
笑顔が印象深い患者さんが亡くなりました。いつも笑って訪問診療を迎えてくれていました。長かった闘病生活と少し短かった人生の最後に立ち会うことができました。最期も笑っていました。
大きな暑中見舞いを頂きました。今年の夏に相応しいです。
笑顔が印象深い患者さんが亡くなりました。いつも笑って訪問診療を迎えてくれていました。長かった闘病生活と少し短かった人生の最後に立ち会うことができました。最期も笑っていました。
大きな暑中見舞いを頂きました。今年の夏に相応しいです。
約10年訪問診療している方が1カ月も熱が続いていました。熱の原因として感染症の可能性が高いと考え、血液検査と尿検査を行ない、尿路感染症による発熱を考えました。血液培養、尿培養を行ない、感受性のある抗生剤を投与しました。しかしなかなか熱が下がらず、腫瘍マーカーを検査したところ、悪性リンパ腫を強く示唆する結果が出ました。化学療法に反応するこの疾患は、数は多くはありませんが稀ではありません。これまでもこの疾患の方を何人か治療して、感謝された経験があります。「先生がやれると思ったことを母にやってあげたい」と娘さんからの言葉をいただきました。化学療法を在宅で行うことに迷いはありませんでした。
夏になると、四肢が赤くなり、手足指などの関節が痛くて来院する方が時々います。リンゴ病です。子供と違い頰が赤くはならないので、診断がつく前に直ってしまう方が多いかもしれません。診察室に入られて、問診を2つ3つすると診断がつくのです。患者さんは未就学の子供を持つ女性ばかり。しかも自分のお子さんがリンゴ病ではないことも多いのです。その場合、園のお友達にリンゴ病の子が必ずいます。お子さんが自分では発症せずにウイルスを持ち帰ってくるのです。母親との子供の接触が濃厚であるのと、子供同士の接触が濃厚であることを裏付ける疾患です。写真は今が旬の桃で、リンゴ病の皮疹に似ています。
暑い夏が続いています。何年か前から熱中症対策に、水分と塩分の補給が言われています。汗をかくと、水分と同時に塩分も失うのです。しかも汗は、はじめは薄い塩分ですが大量にかくと、次第に濃度が高くなります。生命維持に関わる循環、消化、神経などに不可欠な塩分は、汗をかけばかくほどその量を増やして摂取することが大事です。洋食に比し塩分が多い和食は、高温多湿で汗をよくかく風土の賜物です。
先日ある患者さんを訪問した際に、ケアワーカーの方に「不穏ではなくて不安なんです」と言われて気付かされたことがあります。その患者さんは「不穏」と言われ続けて、精神科の先生に抗精神病薬が増やされ続けたことがあります。不穏をつくるのは介護者や医療者で、患者さん自体の不安とそれを理解できない周囲の人間、つまり我々の不安だと改めて感じました。
何年経っても理解し合える大学時代の仲間たち(先輩たち)との写真です。