家業
2021年5月26日
僕はいわゆる世襲で今の仕事に就いた。世の中には自分の後継者として自分の子供を指名して自分が受け継いだ家業、あるいは創設者として継いで欲しいと子供のころからその教育をして育てることが多い。僕もその一人だ。しかし本当にその家業に向いているのか、それをやりたいのかは自分が成長していく過程で悩むし、その職業選択をしても更に自分で道を切り拓くべきだと思う。だから実際に家業を継いでからも壁にぶち当たるとそれを乗り越えることも自分の宿命だ。また誰でもやらされている仕事だと思うとどんな仕事でも辛い。特に家業はそう思いがちだ。
仕事は生きるための糧を得て、いつか働けなくなる日が来るための年金や貯蓄をするためには必要。しかし自分が能動的にやらなければそこに成長はないし、やり甲斐もなく、最悪の場合には心身ともに病んでしまう。自分の立場を受け入れて、技を磨いて、それが社会のみんなの誰かの役に立つ。そこに誇りと幸せがなければ続かない。そう思ったら見上げた空が綺麗だった。