秋には
2023年11月16日
日本には四季があり、秋には美しい紅葉や美味しい果物を楽しむことができる。一方でプレートの関係で地震が多く、夏には太平洋から発生する台風、急峻な河川からの洪水、日本のシンボルの一つは大火山など、まさに天災大国である。昔からこれらにより、われわれのパーソナリティは大きな影響を受けてきた。まず各地に見られる神社仏閣や伝統行事での神々への祈りや感謝は、その性質の表れである。しかし天災により日本人は、必要以上に孤独や不安を感じ易いのではないだろうか?いつどのような規模で起こるか分からないことは非常に怖い。そのなかで生き残るためには、一人ではなく、何らかの集団を形成することになる。また予期不安を感じ易いこともあるだろう。そういった祖先たちが生き残り、われわれに生命のバトンを繋いでくれているのだ。だから遺伝子に組み込まれた、ネガティブな感情を生み出し易いこの体質と、われわれは上手く付き合う必要があるのだ。どうしても拭えない孤独や不安で苦しんでいるときに、大昔から四季の美しさや神々の力が助けてくれてきたことを思い出すといい。日本人はそうやって生きてきた。
寂しさとともに
2023年11月9日
一人でいようが、みんなといようが、誰といようが寂しさを感じたことがある。また陽が短くなり、寒くなるこの季節は寂しさを感じやすくなる。寂しさを感じるのは誰にでもあることで、我々の本能であると考えている。だからそれと向き合うことは大切な構えである。寂しさは、群れを成さねば生き残れなかった人類が、長きの生存競争に生き残るために、また幼き頃母親から庇護を得るために、繁殖行動のために感じる脳内の反応の一つである。食欲や性欲と言った原始生物も持つものよりは少しだけ高次脳機能かもしれないが、人間誰もが感じるものである。だとすればそれと向き合い、対応することが僕たちのできることであろう。寂しさから怒りで他人を攻撃したり、寂しさに付け込んだ詐欺やカルト宗教が後を絶たないことからも、寂しさとの付き合い方を上手くできる人こそが、自分を幸せへと導けることも間違いない。つまり寂しさを感じなくなることは不可避であるが、寂しさを自分を知る一歩と考えられるようにすることは可能である。例えばこの時期が寂しいのは、寒さに慣れていない体を温めようとするためであるし、また自分の子供や配偶者が思い通りにならないと寂しさを感じるのは、自分とは違う別人格であると再認識するためである。その寂しさには必ず意味があるのである。
自分次第
2023年11月8日
自分を知れば、相手も知れる。自分を受け入れられれば、相手も受け入れられる。自分を愛せれば、相手も愛せる。自分が元気ならば、相手に元気を与えられる。自分が幸せになれれば、相手も幸せになれる。子供だって、配偶者だって、同僚だって、全ての相手は自分次第。だから相手の顔色ばかり窺わなくてもいい。まずは自分の心を窺えばいい。
理想の人
2023年11月1日
理想のお嫁さん、理想の亭主、理想の上司だとか誰でもいい。むしろ理想の人なんていないと思う方が楽になれる。男女が出会い、理想の人だと恋に堕ちても、その人に見えている部分は全部ではないし、必ず相手は自分の思った通りの人ではない。何年か先には愚痴を言っていることも多いし、大恋愛ほど傷つけ合って別れたりするものだ。もちろん恋愛だけではない。理想の体型だと憧れていても、あくまで見えている部分だけで、内臓に疾患を抱えていたり、心に問題を抱えているかもしれない。だから理想の人なんてつまらないと思う。いろんな問題や短所を抱えているから、人は魅力的なのだ。そして理想を追うことは苦しみに繋がることもある。理想は自分らしく生きてこそ、後から付いてくるものである。
人を知る
2023年10月27日
「私の何を知ってるの!」って良く聞くけど、全て知ることはあり得ないし、「君の全てを知りたい」ってのも望まない方が良い。あくまで他人を知ると言えるのは、その相手の過去や今日の予定、趣味嗜好を知っておきたいということではないと考える。その人のありのままを受け入れて、その人の立場になり、その人自身の視点で見て考えられるようになって、初めて言えるのだ。とても簡単ではない。何故ならば自分自身を知っていくことが、人生の一番の仕事であるからだ。自分が分かったうえで、相手の気持ちに入り、一緒に考え行動できれば相手を知りうるのかもしれない。相手の感情や思考を抑圧して支配すれば、その人を分かって知った気になることとは違うということを、多くの人は意外と知らない。