院長ブログ

ハナミズキ

2025年4月19日

 桜が散ったと思ったら、ハナミズキの花が綺麗に咲いている。4月頭に満開を迎える桜は新生活のスタートの象徴である。今年も木の下で大きなランドセルを背負った子供たちの記念撮影を至るところで見かけた。開花から散るまでが短期間で、桜を歌ったヒット曲は昔のほろ苦い恋と並べられている。また桜の咲いている頃は、入学や入職、新しい生活に人々は緊張している感じをうける。いつもよりカテコラミンが分泌し、どこかハイテンションである。しかし花びらが道端を白く染めるときには落ち着き始め、新生活のドキドキやウキウキも少しずつ消えてゆくのだ。そして落ち着き始めた4月後半からは、前半には感じられなかった新生活の疲労感や虚脱感を感じ初めて、五月病に進んでしまうこともある。そこで誰もが何度か感じてきたこの後半症状を癒してくれるのがハナミズキなのである。僕はハナミズキに何度も助けられて、力をもらってきた。だからハナミズキが咲くと、毎年勇気が出る。ちなみにキリストの十字架にはハナミズキの木が使われたそうである。



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