院長ブログ

あなたのために

2024年1月23日

 言われると辛くなる言葉は多くあるが、「あなたのために」もその一つだろう。親や配偶者が相手をコントロールするために、自分の行動を愛に基づいたものだと正当化するためによく使われている。相手の感謝や従順を得るために繰り返して使われる。不機嫌になると言う人も多い。本心は「あなたのために」ではなくて、自分の不満や劣等感を満たすためにであることが多い。自分の親からこの言葉をたくさん聞かされて育てば、親の顔色を伺い、自分は愛されていないと感じるだろう。そして他人を信頼できない、辛い人生になるかもしれない。「あなたのために」の言葉を多用する人には実は愛がないのだ。しかし第三者の好意を気づかせてあげるときには「あなたのために」と教えてあげてもいいだろう。



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