院長ブログ

無害者

2021年5月30日

 「聞いてくれる?あの人って酷いの」、「あいつだけは死んでも許さない」って言う人がいます。ちょっと聞くと酷く傷つけられることを誰かにされて、それを被害的に話しています。そして被害を受けたと言う人が憎しみを持った時点で、批判や悪口、攻撃を始めます。この時点で加害者と被害者が入れ替わります。これを人はずっと繰り返してしまいます。

 誰も加害者になりたくない。相手を傷つけたくない。もし傷つけたら自分も傷つく。加害者と被害者は法律では裁くことができますが、心ではずっと立場を入れ替えながら悪循環を繰り返していきます。だったら被害者であることは苦しいから手放すこと、相手を攻撃することを手放すことが救われる道です。加害者でも被害者でもない「無害者」は楽です。



最近の記事